海外に挑戦した日本人アーティストの英語はどうだったのか#3-実際に聞かせてみる(2016)

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今回は先頃実施した、C、Dへの同様の調査結果を報告したい。念のため対象曲は以下;
ゴダイゴ 「はるかな旅へ (Where'll we go from now?)」
ピンクレディー 「Kiss in the dark」
松田聖子 「All the way to Heaven」「We are love」
Dreams Come True 「THE FIRST DAY WITHOUT YOU」
宇多田ヒカル 「Easy Breezy」
で、二人の順位付けは似ていたものの、2010年の評価とはがらっと変わってしまったのであった。その理由はともかく、まずは結果とコメントを書いていきたい。

1位 宇多田ヒカル 「Easy Breezy」
「1位と6位はすぐ決まった(CD)」。でも内容的には問題ありなのでは?「いや、言うほど露骨じゃないと思うよ。小学生でも歌うんじゃないか(C)」マジでか?この6年間にアメリカで何があった?「しかし、こんなに英語が出来るのに、なぜこんな内容の歌を歌うのか、というのはある」まあ、引き続きそういう内容ではあるのか・・・。そういう層向けの音楽、ということかな。

同率2位 ピンクレディー 「Kiss in the dark」Dreams Come True 「THE FIRST DAY WITHOUT YOU」
お互いに2位、3位に入れたので同率2位。ピンクレディー安定感あるな。
ピンクレディーについては、「少し笑ったが、歌詞の区切り、メロディーの区切りがちゃんとしている(C)」「曲がディスコ調。シンプル。歌唱力を必要とするバラードでないのがよかったか(D)」。
ドリカムについては、「大人の歌なんだけど、使われている英語が小学生の日記みたいなんだよね。で3位(C)」うーん、手厳しいなあ。「日本らしい歌。英語としてはそうかもしれないが、歌のストーリーが出来ていた。そこを評価したい(D)」「謎の歌詞がないのはよかった。しかし、こういう人の心を歌うような内省的な曲、海外では受け入れられにくい気がするな」そうかな。大ヒットしようと思わなければ、いろいろあるとは思うがな・・・。

同率4位 ゴダイゴ 「はるかな旅へ (Where'll we go from now?)」松田聖子 「All the way to Heaven」
ゴダイゴが予想外の低得点。なぜだ。「発音はダメではない。歌はピンクレディーと変わらない(D)」「謎の歌詞がある。タイトルなども「from here?」であれば一般的なのだが「from now」は見たことない」「全体を見ると、日本の曲らしくはない」「日本の曲らしくはないが、発音を聞いたらピンクレディーの方が出来てた」ええ、そうなの?
松田聖子については「歌詞に謎がなかった。表現が自然。発音が良かったら、1位か2位になった(C)」じゃあ、歌詞やメロディは問題無く、発音だけでここに入った訳ですね・・・。

6位 松田聖子 「We are love」
すぐに決まった理由は?「謎の歌詞が多い。まずWe are loveからしておかしい」「一番発音できてない。RとかTHとか発音できるのは当たり前で、DとTの発音とかもちゃんとできないと。」「表現、リズム、全てにおかしいところがあった」「普段英語を喋っていない人の歌、という印象」むーん。

ということで、前回と結果が大きく違っているので意味がどれだけあるのか分からないが、一応4名にヒアリングした結果のトータル順位としては以下の通り;

1位 ピンクレディー 「Kiss in the dark」ビルボード37位は伊達じゃない?
2位 ゴダイゴ 「はるかな旅へ (Where'll we go from now?)」面目保った。
3位 Dreams Come True 「THE FIRST DAY WITHOUT YOU」健闘した。
4位 宇多田ヒカル 「Easy Breezy」6年前の最下位が痛かった。
5位 松田聖子 「All the way to Heaven」発音さえ良ければ・・・。
6位 松田聖子 「We are love」やっぱ厳しいかなあ。

次回はまとめてみたい。

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このページは、ryo907が2016年6月22日 21:22に書いた記事です。

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